大切なのは、この二つです。
●草履は風通しの良いところで保管して下さい　　　　　　　　　　　
●草履も生き物ですから毎日履きましょう(ムリですが・・・)

一般的な革草履について書きます。

　靴の保管は,礼装用の靴は別として下足入れに並べて保管が普通だと思います。

一方,草履の場合は,お買い上げ店で入れてもらった紙箱での保管が普通ではないでしょうか。

きちんと箱に入れて保管しているつもりで,ある日久しぶりに草履を履こうと開けてみたら,

接着されたところがパカ−ッとはがれた！なんてことを経験したことはありませんか？

実は紙箱が湿気を吸収して草履に悪影響を与えているんです。

草履は,コルク(ワインなどの栓に使われているあれです)を草履の型に形成し,
　
そのコルクの周りを接着剤でつなぎ合わせた革で　くるんでいます。

この接着剤がやられるんですね。ですから、草履も同じように紙箱から出して

下足入れに並べて保管した方がいいんです。

また,履けば履くで底が減ったり、圧力で鼻緒の型が崩れたりしますが、

大切だからと履かないでいると履かないことで劣化していきます。

草履も生きているんです,と言いますか、そして,どこかひび割れしたり　傷んできます。

以前、知り合いの職人さんから言われました。

「たんすの肥やしにしないで履くのが一番いいよ。」と。

草履の天板に親指などの足跡がついた場合

・綿のタオル(お父さんの着古した下着で十分)

・中性の固形石鹸(牛乳石鹸とかで構いません)

濡れたタオルに石鹸をしみこませ汚れたところを数回さらさらと拭いてみてください。

その後、乾いた

タオルで石鹸を拭き取ってください。これだけです。

雨の時に履いてしまった場合

草履の下に鉛筆などを置いて風通しを良くして

2，3日陰干しするか、餅を焼く時の網を斜めに立てかけ

てその上に草履を置いて2，3日陰干しして下さい。